【獣医学部 数学】 数学に苦手意識を持っていたAさんが、第一志望校に逆転合格を果たすまで

獣医学部受験 数学

「やればやるほど不安」数学に苦手意識を持っていた中3の夏

Aさんが家庭教師を始めたのは、高校1年生の夏。学校の授業にはついていっていたものの、定期テストになると点数が安定せず、特に数学は「やればやるほど不安になる」と話していました。獣医学部入学を見据えた志望校に必要な内申点には届いていたものの、実力テストの結果は厳しく、模試の判定もCやDが続いていました。そんな中、「このままじゃだめだ」と焦りを感じたAさんとお母様が、家庭教師の導入を決意されました。

なんとなく解く習慣からの脱却!“言語化”で見えた本当の理解不足

最初に取り組んだのは、Aさんが「なんとなく解いていた」問題を丁寧に振り返ることでした。間違えた問題をそのままにせず、「なぜそう考えたのか」「どこでつまずいたのか」を一緒に言語化しながら確認していくと、本人も「自分が何をわかっていなかったかが初めてわかった」と話してくれました。それまでは、自分なりに理解したつもりで問題を解き、丸つけだけで終わっていたため、同じような問題で何度もつまずいていたのです。

解法の暗記ではなく「考え方」を学ぶ指導へ

指導の中で意識したのは、「解法を覚える」のではなく、「考え方を身につける」こと。Aさんは公式を暗記するのは得意だったものの、それをどう使うのかが曖昧なままでした。

問題を図解・具体化!「読む」「考える」ことができるようになるまで

そこで、問題の意味を一つひとつ一緒に分解しながら、図を描いてイメージしたり、具体的な数値に置き換えたりと、納得できるまで丁寧に説明を重ねました。すると少しずつ、「公式が使える場面がわかるようになった」「問題文が読めるようになった」という実感がAさんに芽生え、以前よりも目が問題に向くようになっていきました。

伸び悩みとモチベーションの低下!感情に寄り添う時間も学習の一部

ただ、当然順調な日ばかりではありません。部活の引退後、思うように成績が伸びないことに落ち込む時期もありました。勉強に集中できない日もあり、モチベーションが下がってしまうこともありました。そんなときは、ただ厳しくするのではなく、雑談を交えながら気持ちを整える時間を大切にしました。Aさんが「今日、学校でこんなことがあった」と話し始めたときは、なるべく手を止めて耳を傾け、感情の整理をサポートすることを心がけました。すると気持ちが切り替わり、また集中して問題に向き合うことができるようになるのです。

確認テスト→即修正のルーティンで、知識を“定着”に変える

毎回の指導では、確認テストを欠かさず実施しました。その場しのぎの理解ではなく、「本当に理解できているか」を確認し、つまずいているところはその日のうちに修正。定期的な復習と、講師からのフィードバックをもとにした学習の軌道修正が、Aさんにとって大きな支えとなったようです。彼女自身、「家庭教師の先生がいなかったら、途中であきらめていたと思う」と話してくれました。

自作演習プリントで“もう一度挑戦!”失敗を成長の糧に

入試直前期には、これまで取り組んできた問題の中から、本人が「もう一度解きたい」と感じた問題をリストアップし、オリジナルの演習プリントを作成。間違えた問題にも「もう一度挑戦しよう」という前向きな姿勢が生まれていたのは、過去の失敗を「恥ずかしいこと」ではなく「成長の材料」として捉えられるようになった証拠です。

「落ち着いて解けた」受験本番!自信と手応えを胸に臨んだ試験

そして迎えた受験本番。試験後の手ごたえは「今までで一番落ち着いて解けた」とのことでした。

合格の報せと、努力を続けたAさんの“逆転の軌跡”

合格発表の日、Aさんから「受かってました!」という連絡をもらったときは、こちらも本当に嬉しく、思わずガッツポーズをしてしまいました。

苦手に向き合い、改善し続けた姿勢こそが合格の原動力

振り返れば、Aさんがここまで成長できたのは、努力を続ける力を持っていたからです。ただやみくもに頑張るのではなく、自分の弱点に向き合い、改善しようとする姿勢を貫き通したこと。それが、逆転合格という結果につながったのだと思います。指導者としてその歩みに寄り添えたことを、心から誇りに思います。

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