【獣医学部受験 二浪】二浪からの逆転合格——「基礎からやり直す」決断で獣医学部へ進んだSくんの歩み

獣医学部 受験 二浪

1浪目は不合格。「なぜ落ちたのか分からない」ままの不安と焦り

Sくんが家庭教師の指導を受け始めたのは、二浪目の春でした。高校を卒業後、1年目の浪人では予備校に通いながら独学でも勉強を続けていましたが、結果は不合格。自分なりに一生懸命やったつもりでも、なぜ結果が出なかったのか、本人も明確な理由がわからず、迷いと焦りが強まっていた時期だったといいます。

繰り返すミス!気づいたのは「基礎が抜けている」という根本的な課題

そんな中で彼が強く実感したのは、「自分は基礎ができていなかった」という事実でした。苦手な問題にぶつかるたびに、解法だけを覚えようとしていた。応用問題に取り組んでも、「なぜこうなるのか」がわからないまま、答えを丸暗記してしまっていた。

「このままではまた落ちる」学習スタイルを根本から変える決意

二浪目の春に入っても、同じようなミスを繰り返していることに気づき、初めて「このままでは、また同じ結果になる」と自覚したそうです。

ウェルズとの出会いと、「基礎からやり直したい」という真剣な申し出

そこで彼は、予備校中心の学習スタイルから離れ、「基礎から自分に合わせて指導してくれる存在が必要だ」と考え、家庭教師という選択をしました。ウェルズを通じて紹介された教師との面談で、最初に伝えたのは、「徹底的に基礎からやり直したい」という意志でした。それまでの自分の学習スタイルを一度リセットしてでも、土台を築き直したいという覚悟を、教師は真剣に受け止めてくれました。

一次関数から因数分解まで。徹底した“土台作り”の学び直し

指導は、まさに“基本に立ち返る”ところから始まりました。たとえば数学であれば、一次関数や因数分解など中学・高校初期の内容を洗い直すことからスタート。最初は「こんなことまで戻るのか」と不安もあったそうですが、実際に取り組んでみると、当時の自分が「理解したつもり」になっていたことが次々と明らかになっていきました。

教師からの問いかけが変えた、学習への向き合い方

教師は毎回の授業の中で、「今日やったことが曖昧なまま終わっていないか?」という問いかけを繰り返しました。ただ授業を受けるだけでは、意味がない。

解き直し、言語化、習慣化。少しずつ身についた「考える力」

予習と復習を自分で行い、特に“解けなかった問題”を翌日までにもう一度解き直すこと。さらに、なぜ解けなかったのか、どの知識が足りなかったのかを自分で説明できるようにする——そんな習慣が、徐々にSくんの中に定着していきました。

応用より基礎に時間を割く日々!やがて模試に成果が現れ始めた

最初は苦しかったそうです。応用問題を解くよりも、基礎の確認に多くの時間を割く日々に「本当にこれでいいのか」と感じたこともありました。しかし、数ヶ月経つ頃には、模試の成績に明らかな変化が現れはじめます。今まで何となくでしか解けなかった問題が、「この考え方なら解ける」と確信を持って取り組めるようになっていたのです。どんなに難しい問題も、基礎の積み重ねであることが体感として理解できるようになり、勉強そのものに対する姿勢も変わっていきました。

「勉強に対して素直になれた」学力だけでなく、心の変化も

指導が進むにつれ、彼は「勉強に対して素直になれた」と言うようになりました。それまでは、「こうした方がいい」と言われても、自分のやり方に固執したり、うまくいかないときには他人や環境のせいにしたりする面もありました。ですが、家庭教師との1対1のやりとりの中で、「今の自分ができていないこと」「変えるべき学習習慣」を正面から受け止める力が身についたのです。これは、単なる学力の伸び以上に、Sくん自身の大きな成長だったと言えるでしょう。

本番に向けて綿密な戦略を準備。「やりきった」と言える受験へ

そして迎えた二浪目の受験本番。出願の際には、第一志望の獣医学部だけでなく、複数の併願校に向けても戦略を立て、時間配分・演習内容・生活リズムまで、受験日当日に最大限の力を発揮できるように準備を重ねました。試験後は「やりきったという実感がある」と穏やかな表情で話していたのが印象的でした。

合格の一報と、「努力は自分に返ってくる」という実感

合格発表の日、Sくんからの連絡はとてもシンプルでした。「受かりました。ありがとうございました。」短い言葉の中に、2年間の努力、葛藤、そして喜びが詰まっていることが伝わってきました。そして数日後、改めて話を聞いた際、彼はこう語ってくれました——「努力すればした分だけ、自分に返ってくるって、本当だったんですね。」

二浪でも変われる。「自分を変える力」が道を切り拓いた

たしかに彼のスタートは不利でした。二浪というプレッシャーもあった中で、自分を見つめ直し、基礎からやり直すという勇気ある選択をしたことが、最終的に合格という形で実を結びました。成績や偏差値だけでは測れない、「自分を変える力」が、Sくんを大きく成長させたのだと思います。彼の姿勢は、すべての受験生にとって大きなヒントになるはずです。

受付時間 10:00~18:00
(土日祝日、年末年始、夏季休業日を除く)
受付時間 10:00~18:00
(土日祝日、年末年始、夏季休業日を除く)